大塩歯科医院

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食育について

食育について

毎日の食生活を豊かにしようと考えない人はいませんね。どんな栄養のあるものを食べるか,体に良い食べ物とは何かなど多くの人々が注目しています。しかし、「ものを食べる」という行為の原点ともいえる咀嚼を考えて食生活を送っているのでしょうか?
 どんなに体に良いとされる食品でも,どのように咀嚼して摂取しているか考えたことがあるでしょうか。昔からお行儀良く食事をすることの重要性が叫ばれてきましたが,その意味を考えてみたことがあるでしょうか。
 ものを噛むということは,食品を体内に取り入れるという入り口の作業で,私たち日本人には非常に重要な意味を持っているのです。そもそも私たちが主食としているご飯は澱粉が主成分です。この澱粉は咀嚼によって唾液中のアミラーゼという酵素の働きで糖になるという消化作用をうけます。口腔内では咀嚼によってご飯を細かくつぶして表面積を増やし,短時間の間で澱粉が糖に消化されていくのです。澱粉のままでは吸収されません。ご飯をよく咀嚼して,消化のために,口腔内の滞在時間を延ばすことも多咀嚼の持っているもう一つの重要な意味なのです。しかし、このような機能は、日本などのように米が多く収穫される地域にすむ民族が優れています。欧米の民族は、唾液中にアミラーゼをほとんど持っていません。従って、欧米の人間には、よく噛むことが大切だという考え方はありません。欧米が肉食文化、食事の作法が違うということも、このような民族的な背景があるといえます。咀嚼という行為は、日本では特別な意味を持っている文化だったというわけです。そしてこのことは、西洋と日本の料理の違いにも表れています。日本の料理は、煮物に代表されるように食品の中に味を含ませよく噛んで食べると、味がしみ出し食感とともに素材の味を味わうものが多いです。それに対し、西洋料理は食品の外側にソースをからませ、表面に味をつけることにより、咀嚼しないでも食べ物の味を味わえるものが多いのです。噛まなくても味わえる洋食に代表される『西洋の椅子』の文化と,よく咀嚼をするという作法に代表される『畳に正座』の文化はまったく違うということです。同じご飯でも,椅子より正座の方が咀嚼回数が増えることがわかっています。最近は『よく噛む』ということを,『硬いものを咬む』というふうに誤解されて捉える人が多く,咀嚼回数を増やすことによって得られる効果が失われつつあると言えます。咀嚼回数が多いということの意味を文化の違いという面からもう一度考えてみる必要があるのです。
(文章引用:森本太輔先生2010岐歯新報投稿文(丸茂義二先生監修))